自信がなかった私が、小さな「ありがとう」で気づいたこと。完璧じゃなくても、誰かの力になれる――その気づきが、今の私をつくっています。
子どもが小学校に入って少し手が離れた頃、
ふと「このままでいいのかな」と思う時間が増えていきました。
働き方も、生き方も、自分なりに選んできたつもりなのに、
世の中から置いていかれているような気がして。
“ちゃんとした自分”じゃないとダメな気がして。
焦りと自己否定が、ずっと心の中にありました。
そんなときに出会ったのが、「Webデザイン」でした。
言葉にできない想いを、カタチにしたくて
私は、話すことが得意なタイプではありません。
初対面の人と盛り上がるのも、SNSで自分のことを上手に発信するのも、正直苦手です。
でも「こんなふうにしたら、もっと伝わるかもしれない」
「この色、このかたちなら、きっと安心してもらえるかも」
そう思いながらデザインに向き合っているときだけは、
自分の中の静かな声に、素直に耳を澄ませていられました。
スクールに通って、課題を出して、グループミーティングで発言して。
本当は毎回ドキドキしていたけれど、
“できる人”じゃない私でも、挑戦してみてよかった。
今はそう思えています。
私にしかできないことが、きっとある
みんなみたいに上手にできないし、
スピードも遅いし、営業も得意じゃない。
だけど――
言葉にならない想いを、
少しずつ形にして、届けることならできるかもしれない。
自分の弱さも不器用さも受け入れながら、
誰かの気持ちに寄り添えるような、
そんなデザインをつくっていきたいと願っています。
「物語を届けるように、デザインする」
私のつくるデザインには、
いつも小さなストーリーが流れています。
それは、依頼してくれた人の背景だったり、
そのサービスを届けたい誰かへの想いだったり、
あるいは、私自身が「こうだったらいいな」と思う未来だったり。
「物語のように、やさしく届くデザイン」
それが、いまの私が大切にしていることです。
ここに並べた作品たちは
これまでの試行錯誤や、たくさんの学びの中から生まれた“わたしのかけら”です。
“ちゃんとした私”じゃなくても、
日々の中に小さな光を見つけながら、
今日も前に進もうとしている誰かに、
この言葉やデザインが、そっと届いたら嬉しいです。